2006年01月15日

利用者様が亡くなると言う事・・

1月なのに、ちょっと重い話題かもしれませんが・・・先週の金曜日6年間介護してきた利用者様が亡くなりました。病名は「ハンチントン舞踏病」聞きなれない病名かもしれませんが、日本人には10万人に0.4人しか発症しない珍しい精神病です。(欧米人は10万人に4〜7人の割合で発症します)86歳でした・・・(直接の原因は脱水症です)少し彼女との思い出を書きたくなりました。
彼女と出会ったのは、まだヘルパーになりたて6年前になります。
センター長から「ちょっと変わった病気の方で舞踏病と言う名前を良くつけたと思うぐらいに身体がゆれているかたよ。もう何人かヘルパーが代わっているのだけども・・」
え??私が行くの?大丈夫かな?ふらふら
その頃の彼女はあまり動けないながら、少しは意志が伝わっていたので、オムツ交換の時も協力的で「掃除しますね」と言うと自分で座って移動してくれていました。でも御家族は在宅していると私達行動をじーっと見ているのです(これで何人かヘルパーが首になりました)でも食事介助はやはり、少し根気のいる仕事で身体がゆれるのでそれに合わせて口に運ぶのが大変でした。
そして・・・約1年後・・・こんどは暴言が始まります「あんた嫌い!!」「あんたの顔は大嫌い!!」「あんたのお手伝いいりません」この言葉と手が同時にとんでくるのです(これで又何人かのヘルパーがやめていきました)
今度は問題行動です。部屋の中で暴れる、ヘルパーへの暴力、etc
歩けないのに玄関から道路へと座った状態で移動・・・部屋の中はめちゃ、めちゃ・・
オムツ交換はまるでプロレス・・・食事介助も出来る状態ではなく、おにぎり、卵焼きなど手でもてるものを部屋のセットし私達ヘルパーは見えない所で見守り(姿が見えると追いかけてきます)
そして半年後・・・肺炎をきっかけに嚥下障害になってしまい、すべての食材はミキサーで調理、暴力はなくなってきましたが・・・人形のような彼女・・・
しかし、食欲はあり栄養剤もいらないぐらい、自分の口からしっかり食事をしてくれました。
でも、その影にはヘルパー達の努力があったのです。(御家族はほとんど介護拒否状態でした)
そして先週の水曜日、毎日入っているヘルパーから「様子がおかしいです!!体温39・4!!」急いで訪問看護士さんに電話・・救急車で搬送になりました。去年から少し風邪気味でした。鼻がつまり水分がうまくとれず・・・お正月が入った為4日間ヘルパーはいきませんでした。
でも入院2日・・・最後にはお子様全員に見守られ穏やかに亡くなったそうです。
利用者様が亡くなる・・・わりきってはいるのですが彼女に対しては涙があふれて止まりませんでした。ケアマネさんから「ヘルパーさん達にはとても感謝しています。あんなに穏やかに亡くなったいったのもすべてヘルパーさん達のおかげです」との言葉をいただきました。
ヘルパーさん達御苦労様でした・・・そして天国の彼女に一言「歩いてね。大好きなアンパンいっぱい食べてね。お疲れ様・・ゆっくりやすらかにお休み下さい」・・・
そして・・・ありがとう・・・・・

posted by ずも母 at 09:42| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ううむ・・なんだか悲しいですね
病気のせいで精神まで病んでしまうのでしょうか? それにしてもプロのヘルパーさんでさえ持て余すほどの介護も、どんなに大変だったでしょうね〜拒否したくなる家族の気持ちもわかるような・・身内だから余計切ないってのがあるかもしれませんねぇ。だからこそヘルパーさんって重要なお仕事だとつくづく思います。
最後にはご家族の方に感謝されて本当に良かったわね。お仕事が報われる瞬間ですね(^^)b
めげずに頑張ってね
Posted by マダムS at 2006年01月15日 20:09
ちょっと重い話題なので、書こうかどうしようか悩んだのですが、私のヘルプの中でも、もっとも思い出ふかくそして勉強にもなりました。彼女がいなければ今の私がなかったかもしれません。このハンチントン舞踏病はパーキンソン病にも少し似ているところがありますが最終的には認知症になり誤嚥性肺炎で亡くなる事が多いそうです。
先日御家族からも感謝の言葉を頂き本当にヘルプが報われた家庭でした^^
Posted by ずも母 at 2006年01月17日 17:43
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